山間部のキャンプ場に木造のバンガローを計画するコンペ応募案。
●120角材を正三角形に繰り返し積んでゆく。
一般流通材である120角材を使用し、さらに長さも市場に流通する6m以内の材とする。この正三角形の積み上げは、一定方向に順番に積み上げていくのみで、接合部のディテールも単純な上、バリエーションも数パターンしかない。木造の大工で施工が可能であり、また大工だからこその木材に関する知識、技術が十分に生かされるはずである。
●幅が90mmであるスリット状のスキマを通して、外部と内部は43%の関係性を持ってつながっている。言いかえれば、外部と内部の関係性を43%に制限することによってもたらされるゆるい閾が、外部の自然環境と、内部の人間との間に認識される。バンガローは自然環境の中に自分の心身を置くことを目的とした人たちが利用する。このゆるい閾を通した関係性を持つものが、外部を感じながらも心地よく身を守ってくれる巣(nest)としてのバンガローの本来のあり方であると考える。
●(壁面)は、外部に向かってゆるくオーバーハングしている。こうすることで、スリットから雨も入りにくくするとともに、内部では、階段ないし椅子として外部ではピロティないしは庇空間として機能している。この(壁面)は、外部から内部、床から壁、天井までへとつながるシームレスな連続体であり、構造体であり、屋根であり、庇であり、階段なのである。
設計:
バハティ 一級建築士事務所/佐藤 誠司 庄司 智子








